グラビア女王・沢口愛華を救った「ある作品」
数々のマンガ誌や写真誌の表紙を飾り、若干18歳ながら”令和のグラビアクイーン”と称される、タレントの沢口愛華。
これまでは地元の名古屋を拠点にしていたが、この春の高校卒業を機に東京での芸能活動を本格化。
そして6月28日には、井上和香、山本美月、山本舞香、桜井日奈子ら、多数の有名女優を擁する芸能事務所・インセントへの所属を発表した。
今後、グラビアはもちろんのこと、女優業での活躍も目指し、活動をしていくという。
「もともとは目立ちたがりの性格ではないんですよ」
そう話す沢口にはエンタテインメントに対する強い思いがあった。
女優への憧れ
「女優という職業への憧れは小さいころからありました。でもドラマを観ていると、出ている女優さんは演技がうまいのはもちろん、キレイでスタイルも良い。まさか自分が、そんな方たちと同じ仕事ができるチャンスがあるとすら思ってなくって。
だけど名古屋でのアイドル活動や、ミスマガジンがキッカケで始まったグラビアのお仕事を続けていくなかで、自分にも女優のお仕事ができる可能性があるとわかった時に、心から『やりたい!』って強く思ったんです」
これからは事務所主催のワークショップに参加し、実践的なレッスンを行っていくという。
「お芝居の世界は見た目も大切だとは思いますが、なにより実力あっての世界だと思います。だからこそ、新しい環境で成長したいし、認められるようになりたいんです」
自分を救ったもの
演技の仕事や、芸能の仕事そのものに強い意欲を持つのにはもう一つ理由があった。
「高校2年生の時、仕事がすごく忙しい時期があったんですよ。ありがたい話ではあるんですけど、それが学校との両立となると大変で。
ある日、何日ぶりかに登校して、教室の扉をガラッと開けると、誰かが『あ! アイドルが来た!』って私に聞こえる声で言ったんです。それがすごくショックで。いじめられているような気持ちになって。カゲでそういうこと、色々言われてるのかなって感じちゃって、それで教室に入れなくなってしまった時期がありました」
必然的にひとりの時間が増えていった沢口。
そんな彼女の心の支えとなったのが、ドラマや映画、小説にアニメ、マンガといった数々のエンタテインメントだった。
「サブスク(の映像サービス)に加入したのはそのころ。あとは学校に行った日は保健室で(作家の)有川ひろさんの作品をずっと読んでました。
有川さんの作品には、高校時代の私の恋愛経験値を築いてくれたと言ってもいいくらい影響を受けています。『図書館戦争』とか『植物図鑑』、『レインツリーの国』とか……。
有川さんの作品は『好きということが否定されない』物語。自分がツラい時期でも、いつもトキメキをもらっていました」
こうした多種多様な作品に救われたことが、いまの芸能活動の原動力になっている。
「芸能界にはいろんな年代だったり、いろんなルーツの人が集まっている。そのなかで共通の話題になるものってドラマや映画やアニメじゃないですか。
自分がそれを知っていることで、仕事で会う大人の方たちと話ができたり、現場の居心地が良くなっていったりもしました。
いまは東京にも出てきて、芸能の仕事でずっとやっていくという決心もつきました。すごく前向きな毎日を送れているんじゃないかなと」
エンタテインメントへの恩返しの気持ちを胸に、沢口愛華の第2のスタートが始まろうとしている。
[via:FRIDAY]
https://friday.kodansha.co.jp/article/190349