映画『闇金ウシジマくん Part2』当時のインタビュー
――物語のメインとなる役どころでしたね。
結果的に堕ちていく役なんですが、普通のどこにでもいるピュアな女の子と思いましたし、そうなってしまっただけで。その根っこの部分は持ち続けてやろうと台本を読んだ時に思いました。希望の花じゃないですが、最後は見ている方ががんばりたくなるような気持ちになればいいなと思って演じていました。
――ホスト・神咲麗役の窪田正孝さんとのシーンが多かったと思いますが。
すてきな役者さんだなと思います。私は人見知りですし、普段はあまり積極的に話しかけたりする方ではないんですが、麗を好きになる役でしたし、自分から(心を)開こうという気持ちはありました。だから、たくさん自分から話しかけたりとか。何でもない日常の会話でしたけど、それをするとしないとでは全然変わってくると思うので。
――普段は受け身なんですか?
そうですね、基本的にそうだと思います。窪田さんは麗という役なのですが、演じているのは窪田さん。だから、麗に近づくためには窪田さんとの距離も縮めなければいけないなと思って。私は役作りというものがまだよく分からないんですが、ためらいなくカメラの前に立てることが役作りなのだとしたら、窪田さんとのコミュニケーションも役作りの一環になるのかなと思います。
――『愛の渦』もそうでしたが、今回の役でも際どい描写があります。どのような心境や覚悟で挑んでいらっしゃるのか想像もつかないですが、抵抗はなかったのでしょうか。
この役をやりたいとかこの本が面白いとか、この人と一緒にやりたいという思いを今は一番大切にしたいなと思っています。過激な作品や役柄はどうしてもそこの部分が前面に出されがちですが、一つ一つの役に真摯に取り組むという気持ちはどの作品も変わりません。