河合優実が体現する若者のリアル!いじわるで嘘つきで暴力的なヒロイン
快進撃を続ける河合の代表作となった作品が、『ナミビアの砂漠』(2024年)だ。監督・脚本を務めたのは山中瑶子監督。
2017年に山中監督が自主製作した初監督作品『あみこ』を無名の学生時代に観て衝撃を受けた河合が「一緒に仕事がしたい」と直訴して、「ナミビアの砂漠」で念願のコラボレーションが実現。
本作で河合が演じるのは、世の中も人生も全部つまらないと思いながら毎日を生きている21歳のカナ。
優しい彼氏のホンダと同棲する一方で、クリエイターのハヤシとも刺激に満ちた逢瀬を重ね、刹那的で享楽的な日々を送っている。
同棲相手を退屈なホンダから刺激的なハヤシに乗り換えて新生活を始めるが、ある日、些細なことからケンカに。部屋を飛び出したカナは勢い余って階段から転げ落ちてしまい、しばらく車椅子での生活を余儀なくされる...。
趣味も将来の夢も特にない、いじわるで嘘つきで暴力的なカナは、これまでにあまり見たことがないヒロインだ。
やり場のない感情を抱き、心のうちに渦巻くエネルギーを持て余して、次第に自分自身に追い詰められていく。もがき苦しみ、ぶつかってまた戻ってという若者のリアルを河合が自然体で演じている。
虚ろな瞳もふてくされたような口元も、彼女の刹那的な"今"を物語る。
どこかにいそうでどこにもいない独特の雰囲気を纏う河合が演じるからこそ、カナに惹き込まれる。自由で自分勝手なのにどこにも行けずに居場所を探しているヒロインを、魅力的に表現した。
山中監督と河合優実、2人の稀有な若き才能がタッグを組んだ本作。魅惑的なヒロインと彼女を取り巻く世界に、溢れるエネルギーとセンスを感じさせた。
[via:HOMINIS]
https://hominis.media/category/actor/post13890/
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河合優実、役者になったキッカケを明かす
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