《大ブレイクのファーストサマーウイカ》アイドル時代の名物Pが語った「全裸ヌード」の舞台裏
コテコテの関西弁に金髪のヤンキーキャラ。美人だが、歯に衣着せぬ毒舌キャラの異色タレント・ファーストサマーウイカ(29)が、バラエティ界を席巻している。
過激なパフォーマンスを行うアイドル
外出自粛が続く中、毎日のようにテレビに出演し、バラエティ番組に欠かせない存在となっている飛ぶ鳥を落とす勢いのウイカ。昨年下半期のテレビ出演が62本(上半期10本)を記録し、今年は大幅増となることが決定的。
しかし、突如お茶の間に現れた謎多き彼女が、過去に魚拓ならぬ“人拓”ヌードなどの過激なパフォーマンスを行うアイドルだったことはあまり知られていない。
大阪府出身の彼女は、本名の「初夏(ういか)」をそのまま英語の“ファーストサマー”と訳したのが芸名の由来。高校卒業後に大阪の劇団で女優として舞台デビューし、5年間の活動を経て2013年に上京。
22歳でアイドルグループ「BiS(ビス)」に新メンバーとして加入。2014年7月の解散後はアイドルや女優として活動を続けていた。
BiSに加入者した当時のファーストサマーウイカ(右)
「宝塚ヘア」「関西弁」「毒舌」キャラをセルフプロデュース
下積み時代に、自分を連想させるキーワードが3つ固まれば売れると、黒髪から一転、「宝塚ヘア」「関西弁」「毒舌」を組み合わせたキャラをセルフプロデュース。
そして、昨年1月に出演したバラエティ番組「女が女に怒る夜」(日本テレビ系)で、MCのくりぃむしちゅー・上田晋也らを相手に“自分が体験したイライラする女”について毒舌トークを展開。人気に火が付いた。
「これが転機となり、大御所の明石家さんまやマツコ・デラックスらと次々に共演。
そして、『ワイドナショー』『ダウンタウンなう』(共にフジテレビ系)、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)など、立て続けにダウンタウンの番組に出演。
大物芸人を相手に物怖じしない本音トークがウケた。松本人志もウイカについて『地頭がいい』とその実力を認めていました」(スポーツ紙記者)
ファーストサマーウイカの育ての親であり、BiSも手掛けた地下アイドル界の名物プロデューサー・渡辺淳之介氏(35)が下積みアイドル時代のウイカについて、こう話す。
「ウイカは途中から加入したメンバーで、オーディションをして300人くらいの応募者の中から選びました。関西弁で『自信あります』みたいな感じでとにかく目立ってましたね。
地下アイドルのオーディションには、なかなかかわいい子が来ないなか、ビジュアルもよかったし、歌も際立って上手かったので、僕が自分の感覚で合格を決めました。
彼女は当時からその場の空気の計算が非常にしっかりできていた。自分の見せ方や、自分が人からどう見られているかを考えている子だったので、たぶんBiSのときから『どうしたらブレイクできるのか』というイメトレをしていたのかなと思います」
全裸姿で体に墨を塗りたくり、魚拓ならぬ“人拓”を披露
BiSは樹海を全裸で走り回るPVが話題となり、ウイカの加入後も水着でライブの客席へダイブしたり、24時間耐久ライブを行うなど“アイドル界の異端児”として過激なパフォーマンスが売りだった。
なかでも、「週刊プレイボーイ」(2014年2月10日号)の袋とじ企画「BiS衝撃の筆下ろしヌード」では、黒髪だったウイカやメンバーが全裸姿で体に墨を塗りたくり、魚拓ならぬ“人拓”を披露してアイドル界を騒がせた。
同誌には若き日のウイカのお尻ショットも掲載されていて、オークションでは現在、定価の10倍で取り引きされているものもある。
「やれることは全部やろう」
「ウイカたちには『普通にいいものを作っていても売れないので、求められたものをやろう』と話していました。週プレから『魚拓のようなグラビアをやりたい』と話をいただいたときは、数カ月後に解散が決まっていたこともあり、『やれることは全部やろう』という感じでウイカ本人からも文句はなかったですね。
もちろん、当日はカメラマン以外のスタッフはスタジオから出て彼女たちへの配慮は十分しましたよ。あの頃は、“過激な活動をするアイドル”という見方をされていたので、みんなで仲良く和気あいあいという従来型のアイドルというより、メンバーたちは個人主義で抜け駆けもアリ、みたいな雰囲気でした」(同前)
ウイカは納得がいかないとしっかり意見を伝えてくれた
6人のメンバーの中でも「一番多く異議を唱えてきたのはウイカだった」と渡辺氏は語る。
「当時は僕も尖っていて突拍子もないことばかりやっていました。そのたびに、『こんなの、あんまりだ!』とウイカに意見されることも多くありました。
ウイカは納得がいかないと、現場でも『ここはどうなってるんですか?』『これってどういう意味があるんですか?』とか、しっかり意見を伝えてくれた。それは聞き分けが悪いとかではなく、理由をちゃんと説明してほしかったのだと思います。
例えば、別のメンバーが熱海から南青山まで2日間かけて100キロマラソンをする企画があり、僕が『ほかのメンバーも一緒に走ろう』と声をかけたらウイカが、『ちょっといいですか』みたいな感じで不満げに声をかけてきた。
楽屋で2人きりになったら、巻き舌で『彼女だけが走ればいいのに、なんで私たちまで走らなきゃいけないんですか!』と大激怒していました。
僕が『BiSが売れるようにみんなも頑張って走っているところを見せようよ』と30分くらい意見をぶつけ合い説得して、なんとか納得してもらいました。
彼女はすでに解散後の進路を自分で考えていて、一丸となって解散に向かってるんですけど、どこかバラバラみたいな感じでしたね」(同前)
解散ライブ1週間前の対立
メンバーたちの月給は15万円。全国ツアーではホテル代、食事代なしの車中泊。苦楽を共にする関係だったが、解散ライブ1週間前にも渡辺氏はウイカらメンバーと対立。思わぬ反撃に遭う。
「最前列で解散ライブが観られる高額チケットの特典で、メンバーが手紙を書くことになっていたんです。
毎日のように全国を回ってライブやっていて、ウイカが忙しかったのを理由に期日までに手紙を書いていなかったんです。僕もイライラしていて、それに腹が立ってしまい、『ふざけんな!』って今までにないくらいブチギレてしまった。
そうしたら、その後に僕の私物が入ったカバンが無くなりました。必死に探しても見つからなくて、1時間経ってようやく楽屋のソファーの裏に隠されていたのを見つけました。
どうやらウイカが隠したようで、彼女なりの抵抗だったと思うのですが、この不穏な空気のままでいって『解散ライブをボイコットする』なんて言われたら困ると思ったので、僕が『言い過ぎた』とウイカたちに謝りました(笑)」(同前)
大阪時代からコツコツお金を貯めて、貯金だけで食い繋いでいた
一方で、ウイカと同じホテルの部屋に宿泊し、彼女の素顔を知るもう一人の人物がいる。
BiS解散ドキュメンタリー映画「劇場版BiSキャノンボール2014」で彼女を3日間密着撮影したAV監督のカンパニー松尾氏(54)だ。解散ライブまで6人のメンバーに6人のAV監督が密着する禁断の作品だった。
「解散後にメンバーや事務所にも内緒で引っ越すことを教えてくれて、家に行ってみたら四畳半くらいの木造ボロアパートでした。
玄関の扉もギーギー音をたてていて、若い女の子が風呂もないようなところに住んでいてハングリー精神があるなと思いました。どうやら、大阪時代からコツコツお金を貯めて、貯金だけで食い繋いでいたそうです。
ウイカはブレイクするまでに時間がかかったじゃないですか、その時間を有意義に使って勉強したんだと思いますよ。
当時はまだ若かったからピリピリしていましたけど、BiSを辞めてから大人になってきれいになった感じがします。当時は泣くわ、怒るわで、いい意味でも悪い意味でもうるさい女性でしたから。そういう意味では人間らしい人じゃないですかね」
忖度ナシの、歯に衣着せぬ物言い
ウイカが大ブレイクしたのは「謎めいたキャラが支持されたのが最大のポイント」と分析するのは、テレビ鑑定家の宝泉薫氏だ。
「醸し出されるヤンキー感と実際にヤンキーだったかは別ですが、“元ヤン”枠は昔から芸能界にあるポジションです。
バブル期の飯島直子、90年代の鈴木紗理奈もそうです。ファーストサマーウイカの場合は、昨年秋に“タピオカ騒動”で静かにしている木下優樹菜と入れ替わるように露出が増えたように思います。
事務所のゴリ押しではなく、正体不明だけど媚びないトークでおもしろいという謎めいたキャラが支持されたんだと思います。
彼女の出演している番組は女子トークや女子の本音が求められる番組が多く、彼女一人をキャスティングしておけばその雰囲気が出る。
今年の元日に一般男性と5年前に結婚していたことを公表してもマイナスにならなかったのは、彼女が多くの女性から支持されているからでしょう」
忖度ナシの、歯に衣着せぬ物言いは、今の時代のバラエティの空気にマッチしている。さらなる飛躍の“初夏”になりそうだ。
[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/37994
ウイカBiS時代のほぼスッピン姿!
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